世界淡水魚園は、木曽川中州に位置する木曽三川公園の県営エリアです。また、公園内には、敷地内の水族館や物販・レストラン等を民間が運営する民間委託型施設があり、ランドスケープデザインがいかに集客を高めることができるかがこのプロジェクトの基本課題でした。
本業務は、この要請に応えるべく「自然河川をモデルとした水辺モールの形成」をコンセプトとし、以下の方針に沿った環境デザインを行いました。
- モール全体は、自然の川と類似の自然性(河川の中下流域をモデルとして設定)とデザインされた空間的同一性を備えた水路を中心とした軸状空間とする。
- それにブランチするように花や樹木のある商業施設等のテラス空間を配置する。
- また、これらの環境要素は水面を底とし、建築・樹木によって囲われたサンクン型空間構成により、一体性を強化する。
- 子供達の水遊びの場とパフォーマンス広場を設け、商業・公園両面の賑わいを高める。
- 水族館横には屋外劇場を設け映画や音楽、地域の多様な発表活動等の催しを楽しめる場として、水路沿いでの水族館の賑わいを高める中核的施設とする。